この記事でわかること
- 実測データによるOCNモバイルONEの速度が遅い時間帯
- 通信速度が遅いケースと対処法
- 通信エリア(繋がりやすさ)
OCNモバイルONEへの乗換えを考えているけど「繋がりにくい?」「通信速度は遅い?」といった疑問がある人も多いと思います。
私は格安SIMを5年以上使っていますが、今だにメインのスマホを乗換えるときには繋がりやすさと速度はすご〜く気にしてます。
料金はなるべく安くしたいけど、遅くてイライラするのもイヤ!というジレンマですね。
今回は、私がOCNモバイルONEを契約して実測した通信速度のデータをもとに遅くなる時間帯や原因(ケース)・対処法を解説します。
まず最初に、この記事の結論です。
- 速度が遅い時間帯でも動画視聴可能
- 人が密集する場所(満員電車など)では遅くなる場合もある
- 通信エリアはドコモと同じなので、繋がりやすい
OCNモバイルONEの総合的な評価は、別の記事にあるので気になる方はチェックしてみてください。
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参考【2021年版】プロがOCNモバイルONEの新コースの評判を徹底検証
続きを見る
Contents
OCNモバイルONEの通信速度は遅い?実測結果を公開
格安SIMを選ぶ上で、料金と同じくらい大切な通信速度。
結論として、OCNモバイルONEではYoutube・SNS・Web検索をするにはどの時間帯でも通信速度は十分出ています。
実測データをもとに通信速度について、解説していきます。
グラフは各時間帯の平均速度です。
ダウンロード | アップロード | |
最高速度 |
70.4 Mbps (6時台の平均) |
23.7 Mbps (7時台の平均) |
最低速度 |
23.5 Mbps (12時台の平均) |
7.6 Mbps (19時台の平均) |
格安SIMにとって通信速度が遅くなる時間帯の昼と夕方はダウンロードとアップロードが遅くなる傾向にあります。
OCNモバイルONEでも同様の傾向が出てます。
この通信速度は普段使いをする上で、問題なく使える速度でしょうか?解説も交えて判定していきます。
動画・SNS・Web閲覧ならどの時間帯でも快適
多くの方がスマホで行うのは動画・SNS・Web閲覧かと思います。
動画は幅が広いのでYoutubeを例に判定していきます。
結論として、Youtube・SNS・Web検索をするには5Mbps程度が必要なので十分な速度が出ていると言えます。
参考までに、用途別の通信速度を紹介します。
用途 | 必要な通信速度 (ダウンロード) |
YouTube標準画質 (SD 480p) |
1.1Mbps (3Mbpsあればサクサク) |
インスタグラム | 2~5Mbps (タイムラインの画質次第) |
Webサイト閲覧 | 1~3Mbps |
メール / LINE | 0.3~1Mbps |
YouTubeに必要な通信速度の引用先:動画ストリーミングに関する問題のトラブルシューティング
Youtubeは公式サイトに記載されている通信速度だと、電波状況次第で止まったりするので私の体感としては3Mbpsは欲しいところ。
インスタグラムは高画質な画像を投稿する傾向にあるので、快適に見るにはそれなりに速くないといけません。
昼と夕方は他の時間帯より遅い
昼と夕方は通信速度が遅くなる傾向だったので、少し深掘りしていきましょう。
先程のグラフは各時間帯の平均でしたが「測定した中で一番遅いのは何Mbpsなんだろ?」という疑問もあると思います。
ダウンロード | アップロード | |
昼の最低速度 |
16.9 Mbps (12時台) |
5.1 Mbps (14時台) |
夕方の最低速度 |
17.1Mbps (17時台) |
5.3 Mbps (17時台) |
平均された時間帯別の通信速度に比べて、最低速度は遅くなりますね。
それでも、5MbpsをキープできているのでYoutube・SNS・Web検索をするには十分な速度が出ています。
注意ポイント
人が密集する場所や、電波環境が悪い場所では今回通りの結果ならない点に注意です。
例えば、乗車率200%を超える満員電車では通信速度が遅くなることも過去の測定からわかってます。
人が密集する場所は、格安SIMだから遅いというわけではなく、基地局に負荷がかかっているので大手キャリアのユーザであっても通信速度が遅くなる可能性が高いです。
OCNモバイルONEの通信速度について、より詳しく解説しているのはこちらの記事です。
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参考【実測】OCNモバイルONEの通信速度を朝昼夜で徹底検証!安いのに速い?
続きを見る
通信速度が遅いケースと対処法
実測した通信速度では、お昼と夕方の時間帯の通信速度が遅い傾向でした。
それでもYoutube・SNS・Web検索は快適にできる速度は維持できています。
とはいえ、普段利用していると「電波環境が悪い」「人が密集場所」といった通信速度が遅くなる環境で使うこともあると思います。
遅くなる要因はたくさんありますが、いくつか試すと解消することもあります。
速度が遅くて困っている時には試してみてください。
回線が混雑している
格安SIMは携帯基地局の設備を大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)から借りています。
OCNモバイルONEはドコモの設備を使用料を払って借りている形です。
そのため、回線の太さがドコモに比べて細くたくさんの人が同時に使うと通信速度が遅くなり繋がりにくくなります。
よく車の道路に例えられますが、大手キャリアは車線が多く、格安SIMは車線が少ないといったイメージを持ってください。
少し待っても速度が遅い場合は、WiFiを使用することをおすすめします。
特に昼の時間などは遅くなる傾向にあるので、近くにWiFiがあれば利用してみましょう。
人が密集している場所で使っている
多くの人が密集している場所、例えば満員電車などは格安SIMも大手キャリアも通信速度が遅くなる可能性が高いです。
そんな中で少しでも快適に使えるようになる方法を紹介します。
- 電車が停車中に使う
- 機内モードON/OFF
電車走行中は特に通信速度が遅くなるので、駅に停車中に使うといった工夫が必要です。
機内モードON/OFFをすることで混雑していない電波を使えることがあります。
混雑してない電波を使えれば、通信速度が遅くなることを防げるので試してみてください。
電波環境が悪い
山やトンネルなどに入ると電波が弱く、速度が遅くなったり最悪圏外になることがあります。
そんなときにできることは以下です。
- 機内モードON/OFF
- スマホの向きを変える(横・下・斜めなど)
機内モードON/OFFをすることで、より良い電波を利用できることがあります。
スマホの向きを変えることで、電波を受信しやすい角度になれば通信速度が改善する可能性があります。
ガラケー時代の「スマホを振る」よりも「向きを変える」方が効果的です。
振ってしまうと一瞬だけ良い向きになるかもしれませんが、安定して良い角度をキープできないため。
節約モードがONになっている
OCNモバイルONEにはデータ通信量を消費しない使い方があります。それが「節約モード」。
節約モードとは?
データ通信量を消費する高速通信、データ通信量を消費しない低速通信を自由に切り替えられる機能
うまく活用するとデータ通信量を抑えられますが、ONのまま忘れていると低速のままです。
1日何回でも切り替え可能なので、上手に使っていきましょう。
こちらの設定の確認は以下より行えます。
ドコモ側で障害やトラブルが発生してる
OCNモバイルONEはドコモの通信設備を借りているため、大元のドコモでトラブルが発生していると影響があります。
通信キャリアの障害やトラブルは度々起きているので、繋がらないときにはチェックしてみましょう。
全く繋がらない場合は、OCNモバイルONEのスマホでは見れないのでパソコンやWiFiを使うようにしましょう。
端末の対応周波数が合わない
大手キャリアのスマホをSIMロック解除して使っている人は、要注意!
実は同じ機種でも販売会社によって型番が異なるため、対応周波数が違います。
参考としてXperia XZ2の対応周波数を紹介します。
各社Xperia XZ2の対応周波数
Band 1 | Band 19 | Band 21 | Band 28 | |
ドコモ | ○ | ○ | ○ | ○ |
au | ○ | ✖️ | ✖️ | ○ |
ソフトバンク | ○ | ✖️ | ✖️ | ○ |
OCNモバイルONEはドコモ回線のみなのでドコモの周波数に対応したスマホが必要です。
解決策は以下の通り、
- iPhoneを使う(中古もOK)
- ドコモで購入したスマホを使う
- OCNモバイルONEのHPから購入
今後も乗換えることを考慮して、iPhoneを使い続けるのがおすすめです。
OCNモバイルONEの公式HPからもiPhoneを安く購入できるので、チェックしてみてください。
ギガの使いすぎで速度制限
OCNモバイルONEでは、毎月の通信容量(ギガ)を使い切ってしまうと200kbpsに制限されます。
私も昔はよく制限されていました・・・
200kbpsだとLINEのメッセージやメール程度しか使えないです。
予算的にOKな方はプランの変更を検討するか、WiFiが使える環境を探しましょう。
最適なプランの見つけ方はこちらの記事でも紹介してます。
節約モードを使いすぎ
OCNモバイルONEでは、節約モード(低速200kbps)をONにしてデータ通信すると通信容量を使いません。
ただし、節約モードで毎月の通信容量の半分を利用すると、200kbps以下の通信速度に制限されます。
この場合は、契約している通信容量を増やしましょう。
例
10GBの通信容量で契約してる場合
節約モードの200kbpsでデータ通信できるのは5GBまで。
5GB以上は200kbps以下の速度。
この影響で、その他の通信速度が遅くなるため対策されてます。
格安SIMは、同じ時間帯に多くの人がデータ通信を行うとみんなが遅くなります。
「新コース」では特殊な使い方をする人の影響で、みんなの通信速度が遅くならないように対策されているのはいいポイントです。
繋がりやすさ(通信エリア)はドコモと同じ
OCNモバイルONEの通信エリアはドコモと同じですが、本当?と気になる人も多いですよね。
格安SIMと大手キャリアの設備で違うのは、コア設備と呼ばれる部分です。
通信エリアに影響がある基地局設備は大手キャリアと同じなので、ドコモ回線を使っているOCNモバイルONEはドコモと同じ通信エリアです。
わかりやすいように簡単な図にしていますが、OCNモバイルONEも上の図と同じ構成です。
注意点として、4G(LTE)の通信エリアはドコモと同じですが、5GはOCNモバイルONEでは未対応なのでドコモと同じではないことです。
ドコモ回線についても紹介しておきたいと思います。
大手キャリア3社(ドコモ・au・ソフトバンク)の通信エリアは、人が住んでいる場所では大きな差がありません。
ただ、山間部など電波の届きにくい場所では違いが出ていきます。
登山をする人に人気の高い槍ヶ岳山荘周辺の各社カバー状況を見てみます。
完全にカバーできているのは、ドコモのみとなっています。
もちろんこのデータだけで「ドコモの通信エリアが1番!」とは言えませんが、少なくとも主要な山のカバーはできている可能性が高いです。
まとめ:通信速度が遅いときは色々試す
今回はOCNモバイルONEの通信速度が「遅い時間帯」と「遅いときの対処法」を紹介しました。
遅い時間帯
- 昼(ランチの時間帯)
- 夕方(帰宅時間帯)
遅い時間帯でもYoutube・SNS・Web検索をするには十分な速度を維持。
電波環境が安定している場所では通信速度が遅すぎることはありませんでした。
ただ実生活では「電波環境が悪い」「人が密集する」といった通信速度が遅くなるようなケースで利用することも多いと思います。
その場合の対処法は以下、
- 機内モードON/OFF
- スマホを再起動
- WiFiを利用
- 節約モードをOFF
- ギガの使いすぎで速度制限になってるか確認
- ドコモ回線の周波数に対応したスマホを使う(iPhoneがおすすめ)