毎月のスマホ代を節約したいから、格安スマホに乗換えを検討する人も増えてきました。
ただ、「格安スマホは大手キャリアに比べて格段に料金が安い=品質が悪い」そう考えている人もいるのでは無いでしょうか?
そこで今回は「格安スマホの通話品質」について解説をしていきます。
この記事でわかること
- 格安スマホの通話品質は大手キャリアと比べて劣るのか
- 通話品質を決める3つの条件
最初に結論ですが、格安スマホと大手キャリアで通話品質は変わりません。
理由:使っている電波は同じだから
この記事で詳細を解説していきます。
格安スマホのデメリットについて知りたい人は以下の記事をご覧ください。
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参考格安スマホは不安?デメリットを知ってスマホ代を賢く節約
続きを見る
Contents
通話品質を決める2つの条件
スマホで通話をする際に相手の声が聞こえにくい・途切れるという、経験をしたことがある人は多いと思います。
具体的にどういうところで聞こえにくくなるでしょうか?
トンネルの中や地下街、山など電波の入りにくいところや、都心でも聞こえにくいということもありますよね。
通話の品質を決める条件は2つあります。
- 電波の強さ
- 干渉となる電波の多さ
似てるような言葉ですが、詳しく解説をしていきます。
電波の強さ
電波を出している基地局が近くにあるのであれば、電波は強く通話の品質も良くなります。
一方、人里離れた場所などでは、電波が弱く場所によっては通話が難しいです。
人口カバー率という指標があるように、人が多く集まる場所は電波が強い傾向にあります。
電波が強い場所
- 都市部
- 駅の近く
電波が弱い場所
- 人が住んでいない地方
- 山奥
- トンネルや地下道(基地局がないとこ)
干渉となる電波の多さ
電波が強いと通話の品質が良いと言いましたが、電波がたくさん飛んでいるような環境だと、逆に通話の品質は悪くなります。
スマホは基本的に1つの電波を使いたいのですが、いろいろな電波が飛んでいると使いたい電波が埋もれてしまうからです。
よく声を例に挙げられますが、Aさんの声を聞きたいのに、Bさん・Cさんも同時に話しかけられたらAさんの声が聞こえづらくなりますよね。
スマホもこれと同じでたくさんの電波がある環境だと通話の品質が悪くなります。
電波の干渉が多い場所
- 都市部
- 電波の整備が行き届いていない所
都市部は、基地局が多く干渉の影響が多いためキャリアの腕の見せ所ですね。
電波の整備が行き届いてないと、都市部だけに限らず田舎でも干渉の影響で通話の品質が悪くなる可能性があります。
格安スマホの通話品質は大手キャリアと変わらない理由
冒頭の結論通りですが、格安スマホも大手キャリアも通話の品質は変わりません。
理由は以下の通り
- 通話の品質は①電波の強さ、②干渉となる電波の多さで決まる
- 格安スマホは大手キャリアと同じ電波を使っている
格安スマホは大手キャリアの設備を借りているため、同じ電波を使っていることから通話の品質が変わらないというわけです。
「安いから品質が悪いんでしょ」と思っている方もいるかと思いますが、利用しているシステム・設備は同じなので差が出ることはありません。
データ通信速度は、大手キャリアの方で意図的に制限をかける時間帯もあります。(サブブランドの格安スマホは時間帯でデータ通信速度の制限無い)
データ通信速度について詳しくは以下の記事を参考にしてください。
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参考格安スマホは不安?デメリットを知ってスマホ代を賢く節約
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格安スマホで通話をしたい人はSIMの種類に注意
通話品質が大手キャリアと同じだっということで格安スマホに変えたいと考える人もいるかと思いますが、注意点があります。
格安スマホのSIMには3種類があるのですが、SIM選びを間違えると通話ができません・・・
- データ通信のみのSIM(インターネットやメールに対応)
- SMSに対応SIM(データ通信+SMSに対応)
- 音声通話SIM(データ通信+SMS+音声通話に対応)
通話をしたい人は③音声通話SIMを選んでください。
格安スマホの会社次第で若干呼び方が違うと思いますが、確認をして契約するようにしましょう。
音声通話とIP電話は異なる
IP電話って知ってますか?
特に意識することなく使ってると思いますが「LINEの電話」はIP電話になります。
IP電話が使えれば、通話は必要ないという方は格安スマホを契約する際のSIMが異なります。
- 携帯電話(スマホ):「090」「080」「070」から始まる番号
- 固定電話:「03」など市外局番から始まる番号
- IP電話:LINE、Skype、Zoomなどのインターネット回線を利用した通話
上記①②のダイアルを利用する場合は、音声通話SIMが必要になります。
一方、IP電話だけしか使わない場合、データ通信SIM・SMSに対応のSIMで問題ありません。
格安スマホの契約時には注意してください。
音声通話が不要でもSMS機能付きのSIMがおすすめ
- SMSを使う機会が多くなっている
- LINEへのログイン
- 電子決済サービス(ペイペイ、メルペイなど)
- ネット銀行
お金が絡むサービスをスマホで使うときに、SMS機能が必要なことが多いです。
スマホはネットサーフィンとLINEくらいしかしない、2台目のスマホ(サブ)であればSMSは不要だと思います。
ですが基本的には、SMS機能は付けることをオススメします。
LINEに関してはFacebookを使った認証も可能
格安スマホでLINEのどんな機能が使えるのか気になる方は以下の記事を参考にしてください。
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参考格安スマホでLINE ID検索使いたい!対応SIMと対策を解説
続きを見る
格安スマホを使う上でのデメリットが気になる方向けに、簡単に紹介していきます。
格安スマホにおける他のデメリットは何?
- 通信速度が安定していない(MVNOの場合、サブブランドは安定する)
- LINE ID検索(年齢認証)が使えない格安スマホもある
- キャリアメールが使えない
- 災害時に大手キャリアの提供する災害用サービスが使えない(代替あり)
サブブランドとMVNOとは?
サブブランド:ワイモバイル、UQモバイル(大手キャリアが運営)
MVNO:基地局設備を持っていない(大手キャリアから借りている)
格安スマホのデメリットはいくつかありますが、年々デメリットが減ってきているように感じます。
LINE ID検索(年齢認証)であっても2021年3月から対応する格安スマホが増えてきています。
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参考格安スマホでLINE ID検索使いたい!対応SIMと対策を解説
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災害用サービスについてもNTT東日本の提供する災害用伝言板や、SNSを活用することで代用できます。
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参考災害時の格安スマホにデメリットがある?注意点と備え方まとめ
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まとめ:格安スマホの通話品質は大手キャリアと同じ
格安スマホの通話品質について解説をしました。
- 通話品質を決める条件:電波の強さ、干渉
- 格安スマホも大手キャリアも同じ電波を利用している
- 通話品質に差は無い
格安スマホについての不安が少しでも解消できれば幸いです。
大手キャリアを使っていて金額面で不安に思っているのであれば、これを機に検討していただければと思います。
料金比較の記事もチェックしてみてください。