- 音声SIMとデータSIMってあるけど何が違う?
- スマホ変えると、SIMカードも変えないとダメ?
- SIMカード変更はお金がかかる?
格安SIMを申込む時に、必要になるSIMカード。
選び方を間違えると「電話ができない」「スマホに入らない」といったトラブルに繋がります。
また、申込後に変更をするとなると手数料が発生する会社がほとんどです。
さまざまな種類のSIMカードが出ているため、慣れていないと間違える可能性があります。
本記事では格安SIMの契約時に間違えたSIMカードを選ばないよう、SIMカードのサイズ・種類の選び方を解説します。
管理人のまき
● 格安SIM利用歴5年以上
● 大手キャリアで無線を研究
● 自社愛はなく格安SIMを使い続ける
この記事でわかること
- SIMカードの種類・サイズ
- 人気スマホのSIMカードサイズ
- SIMカードのサイズ変更方法
まず最初にこの記事の結論です。
- 使用用途からSIMカードの種類を選ぶ
- 2012年以降発売のスマホはSIMサイズがほぼ同じ(nanoSIM)
- SIMサイズ交換は通信会社へ依頼するのがおすすめ
格安SIMへの乗り換えを検討している人は、以下の記事を参考にしてください。
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関連【2021年版】専門家の厳選5社!格安SIMおすすめランキング
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Contents
SIMカードは用途で選ぶ
SIMカードの種類は3種類あります。
通話・SMSの利用有無で選ぶべきSIMカードが異なります。
SIMカード の種類 |
通話 | SMS | データ通信 |
音声SIM | ○ | ○ | ○ |
SMS対応SIM | ✖️ | ○ | ○ |
データ通信SIM | ✖️ | ✖️ | ○ |
○:対応、✖️:未対応
SMS
相手の電話番号を指定してメッセージを送れます。
2段階認証などのセキュリティが高いサービス(銀行口座、電子決済)を利用する時に必要な機能です。
それぞれのSIMカードについて詳しく解説をしていきます。
音声SIM:通話+SMS+データ通信
以下にあてはまる人におすすめです。
- 1台目のスマホ(メインで使う)
- 通話メインで使う
- スマホを使うのが不慣れ or 初めて
通話に関して、LINEで十分と考える人も多いかと思います。
ですが、LINEは通信状態が混み合っていたり、速度制限がかかっている状況では通話品質が落ちます。
また、「電話が使えない」「SMSが使えない」という場合に何かと不便なことが多いです。
予約サービスは、電話のみという場合もあります。
ネットショッピング、ネットバンキングなどのセキュリティ性の高いサービスはSMSが使えないと利用できないこともあります。
スマホに慣れていないのに、LINEなどをいきなり使うのは難しい可能性があります。
そういう人は、音声SIMがおすすめです。
SMS対応SIM:SMS+データ通信
以下にあてはまる人におすすめです。
- 通話はLINEなどでOK
- 通話の品質はあまり重視しない
- 2台目以降のスマホに使用
最大のデメリットが110番、119番など緊急通報できないことです。
見落とされがちですが、通話ができない=緊急通報もできません。
2台持ちの人は、焦って緊急通報できないスマホ(SMS対応SIM)でかけようとしないよう注意が必要です。
データ通信SIM:データ通信
以下にあてはまる人におすすめです。
- 音声SIMを別に契約している
- 格安SIMを試しに使いたい
- iPad、タブレット、モバイルWiFi用として使う
デメリット
- ネットバンキング、ネットショッピング、決済アプリを使えない(SMSを使った認証ができないため)
- 110番、119番など緊急通報できない
近年は、SMSを使った認証が主流であるため、SMSが使えないとなると不便に思うことが多くなります。
また、いざというときの緊急通報ができないのも不安です。
1台目のスマホは音声SIMで契約をしていて、iPad・タブレット・WiFiルータ用にデータ通信SIMを使うというのがおすすめです。
SIMカードの「サイズ」は3種類
SIMカードには以下の3種類があります。
スマホを変える場合は、交換後のスマホに合ったSIMカードのサイズを選ぶ必要があります。
下記画像にて、各種SIMカードのサイズも記載しています。
- 標準SIM
- microSIM
- nanoSIM
10年以上前のスマホであれば標準SIM・microSIMなどが必要になります。
そんなに昔のスマホではバッテリーがもたない可能性が高いですが。
マルチカットSIMは好きなサイズにできる
最近では、SIMカードのサイズを指定することなく契約できる通信会社も増えてきました。
簡単に好きなサイズにカットできるマルチカットSIMが登場したためです。
標準SIM、microSIM、nanoSIMの3種類にカット可能です。
標準SIM→microSIM、microSIM→nanoSIMなど大→小へは切り直しができます。
nanoSIM→microSIMなど小→大へは切り直しができないので注意が必要です。
間違えてカットしてしまった場合の対処方法も本記事で紹介しています。
「SIMカードのサイズ変更方法」から確認してください。
人気機種(スマホ)のSIMサイズ
自分のスマホのSIMサイズがわからない!という人向けに、人気機種のSIMサイズをまとめました。
iPhone & iPad(iOS)系
nanoSIM
- iPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max
- iPhone SE (第 2 世代)
- iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max
- iPhone XS、iPhone XS Max
- iPhone XR
- iPhone X
- iPhone 8、iPhone 8 Plus
- iPhone 7、iPhone 7 Plus
- iPhone 6s、iPhone 6s Plus
- iPhone 6、iPhone 6 Plus
- iPhone SE (第 1 世代)
- iPhone 5s、iPhone 5c、iPhone 5
- iPad (第 5 世代) 以降
- iPad Pro (すべてのモデル)
- iPad Air (すべてのモデル)
- iPad mini (すべてのモデル)
これからスマホを買う人はnanoSIMだと思って間違いないです。
microSIM
- iPhone 4s
- iPhone 4
- iPad (第 4 世代)
- iPad (第 3 世代)
- iPad 2
- iPad
標準SIM
- iPhone 3GS
- iPhone 3G
- iPhone
Xperia
nanoSIM
- Xperia 1
- Xperia XZ3
- Xperia XZ2 Compact
- Xperia XZ2 Premium
- Xperia XZ2
- Xperia XZ1
- Xperia XZ Premium
- Xperia XZ1 Compact
- Xperia XZs
- Xperia X Compact
- Xperia XZ
- Xperia X Performance
- Xperia Z5 Premium
- Xperia Z5 Compact
- Xperia Z5
- Xperia A4
- Xperia Z4
- Xperia Z3 Compact
- Xperia Z3
microSIM
- Xperia A2
- Xperia Z2
- Xperia Z1 f
- Xperia Z1
- Xperia A
- Xperia Z
- Xperia AX
- Xperia SX
- Xperia GX
- Xperia NX
Pixel
nanoSIM
- Pixel(初代)
- Pixel 2
- Pixel 2 XL
- Pixel 3
- Pixel 3 XL
- Pixel 3a
- Pixel 3a XL
- Pixel 4
- Pixel 4 XL
- Pixel 4a
- Pixel 5
Galaxy
nanoSIM
- Galaxy A52 5G
- Galaxy S21 5G Olympic Games Edition
- Galaxy S21 Ultra 5G
- Galaxy S21 5G
- Galaxy A32 5G
- Galaxy A51 5G
- Galaxy Z Fold2 5G
- Galaxy Z Flip 5G
- Galaxy A21
- Galaxy Note20 Ultra 5G
- Galaxy S20+ 5G
- Galaxy S20 5G
- Galaxy S20 Ultra 5G
- Galaxy A41
- Galaxy Z Flip
- Galaxy A20
- Galaxy Fold
- Galaxy Note10+
- Galaxy S10
- Galaxy S10+
- Galaxy S9
- Galaxy S9+
- Galaxy Note 9
- Galaxy S8
- Galaxy S8+
- Galaxy Note 8
- Galaxy S7 edge
- Galaxy A8
- Galaxy S6 edge
- Galaxy S6
- Galaxy A7
microSIM
- GALAXY Note Edge
- GALAXY S5 ACTIVE
- GALAXY S5
- GALAXY J
- GALAXY Note 3
- GALAXY S4
- GALAXY S III α
- GALAXY Note II
- GALAXY SIII Progre
- GALAXY S III
- GALAXY Note
スマホのSIMサイズを確認する方法
SIMサイズを確認するには以下の2通りがあります。
- SIMカードのトレーを測る
- メーカのサイトで確認
メーカのサイトを確認するのは、少々手間がかかります。
①SIMカードのトレーを測る
SIMカードのサイズは3種類あります。
標準SIM、microSIM、nanoSIMのサイズは以下の通りです。
実際に測ってみて、上記のどのサイズになるかを確認します。
microSIMとnanoSIMはサイズが似ているので注意してください。
SIMケースを取り出すと、四角くくり抜かれている部分が出てきますので、内側の大きさを測ってください。
microSIM、nanoSIMはサイズが似ているので間違えないようにしましょう。
②メーカのサイトで確認
記載欄を見つけるのに手間がかかるのですが、見つけられれば間違えることがない方法です。
スマホの機種によって、どこに書かれているかが違うので、各メーカの公式HPから確認しましょう。
「Xperia 1」を例に記載箇所を下記に載せています。
いっそのこと、メーカの窓口に聞くのもありです。
SIMカードのサイズ変更方法
サイズを変更する方法は2通りあります。
両者ともメリット・デメリットがあるので解説していきます。
- 契約中の通信会社で交換
- 変換アダプタを使う
失敗するリスクが少ないからです。
契約中の通信会社で交換
一部の通信会社では無料で交換してくれますし、安全にSIMサイズを変更できます。
メリット・デメリットを解説します。
メリット
- アダプタ不要なので、安全に交換可能
- 楽天モバイルは無料交換
デメリット
- 交換手数料がかかる可能性あり(2,000~3,300円程度)
通信会社の手数料をまとめました。
※全て税込
- 大手キャリア -
ドコモ:2,200円
au:2,200円
ソフトバンク:3,300円
楽天モバイル:無料
- サブブランド-
UQモバイル:3,300円
ワイモバイル:3,300円
- 格安通信会社 -
mineo:2,640円
IIJmio:2,200円
イオンモバイル:3,300円
y.u mobile:2,200円
BIG LOBE:3,733円
OCNモバイルONE:2,374円
nuro モバイル:3,300円
変換アダプタを使う
変換アダプタを使うことで、nanoSIMだけあれば標準SIM、microSIMのいずれにも変換が可能です。
小さいサイズのSIMを大きなサイズに変更できるアイテムです。
1セット持っていると非常に便利ですが、デメリットもあるので解説します。
メリット
- nanoSIM→標準SIM、nanoSIM→microSIMへ変換可能
- SIM交換より安い
デメリット
- SIMカードがスマホから取り出せなくなることがある
通信会社からの貸与物であることを忘れないでください。
変換アダプタは、SIMカードを粘着するだけなので、スマホ内にSIMカードが取り残されることがあります。
そうなると、ピンセットで取るなど苦戦を強いられます。
価格面ではSIM交換よりも圧倒的に安いのがいい点です。
まとめ
格安SIMカードは以下3種類があるので用途に応じて選ぶ必要があります。
音声SIM:通話 + SMS + データ通信
SMS対応SIM:SMS + データ通信
データ通信SIM:データ通信
SIMカードのサイズは、以下3種類の大きさがあります。
- 標準SIM
- microSIM
- nanoSIM
スマホの機種ごとに大きさが違いますが、2012年ごろからnanoSIMが登場しており、10年以上昔のスマホでなければnanoSIMを選べばOKです。
SIMカードサイズ変更は、基本的には手数料2,000~3,300円程度かかります。(楽天モバイルは無料)
変換アダプタを使って、小さいサイズから大きいサイズに変更できますが、SIMカードが取り出せなくなるリスクがあります。
ご自身持っているスマホで格安SIMへ乗り換えを検討されている人は、以下の記事を参考にしてください。